覚えられないのは復習のタイミングのせい。忘れかけた頃に3回思い出す、五感の使い分け、暗記グッズ5種まで整理します。

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暗記が苦手なとき、多くの子は「1回で全部覚えよう」としています。人はもともと時間が経つと忘れるので、1回で覚えきろうとするほどうまくいかず、「自分は暗記が苦手」と思い込んでしまうからです。
やり方を変えるポイントは2つです。1つは、忘れかけた頃に何度も「思い出す」こと。もう1つは、覚える手段を内容によって使い分けること(書く・声に出す・耳で聞く・隠して思い出す)。
この記事では、間隔をあけた反復のやり方、手段の使い分け、寝る前と朝の使い方、そして暗記グッズの選び方を整理します。
結論
覚えられないのは記憶力のせいではなく、1回で覚えようとして、忘れかけた頃の復習ができていないことが多いです。覚えた日・翌日・3日後・1週間後、と間隔をあけて思い出すだけで定着が変わります。
- 覚えたことを自分で確認したいなら、赤シートで隠せる暗記用チェックペンとシート
- すきま時間に反復したいなら、リング式の単語カード、または写真を隠す暗記アプリ
- 九九・都道府県・年号など「量が多くて定番」のものは、お風呂ポスターで毎日見る
「覚える」より「思い出す」回数を増やす
暗記でいちばん効くのは、覚え直すことより、隠して「思い出す」作業のほうが記憶に残るという点です。教科書を何度も読むより、赤シートで隠して答えを言う、カードをめくって答える、という形にします。
思い出すタイミングは、忘れかけた頃が効果的です。目安は「覚えた日 → 翌日 → 3日後 → 1週間後」。完璧に間隔を守る必要はなく、日を空けて何度か触れることが大事です。
「書いて覚える」は定番で、悪い方法ではありません。ただし書くのは時間がかかるので、全部を書き写すと「作業した満足感」だけで終わりがちです。書くのはどうしても覚えられないものに絞り、残りは声に出す・隠して思い出す、に回すほうが数をこなせます。
覚える手段は内容で使い分ける
| 手段 | かかる時間 | 向いている内容 | メモ |
|---|---|---|---|
| 隠して思い出す | 短い | 用語・一問一答・漢字の読み | いちばん定着しやすい。基本はこれ |
| 声に出す | 短い | 九九・年号・英単語・音読 | 耳からも入る。人前が苦手なら小声で |
| 耳で聞く | ながら可 | 都道府県・歴史の流れ | 自分の声を録音して再生も有効 |
| 書く | 長い | どうしても覚えられない漢字・熟語 | 対象を絞る。全部は書かない |
| 絵・写真で見る | 中 | 理科・社会の図、地図 | 文字だけで覚えようとしない |
※効果の出やすさには個人差があります。合う手段を試して選んでください。
寝る前と朝の2回を使う
寝る前に見て、朝に確認する。この2回だけでも定着が変わります。暗記した内容は、眠っている間に整理されて記憶に残りやすくなると言われています。
寝る前は新しく詰め込むのではなく、その日にやった範囲を「隠して思い出す」で軽く1周。朝は同じ範囲をもう1周して、思い出せなかったものだけ印をつけます。
テスト前の詰め込みは「範囲を絞る」
前日にまとめて覚えると、当日には半分以上忘れています。どうしても直前になったら、満点をねらわず、出やすいところ・配点の高いところに範囲を絞るほうが点につながります。理想は、テスト週間の3〜4日前から毎日少しずつです。
暗記グッズの選び方
1. 暗記用チェックペン+シート
- 特徴:覚えたい言葉をペンでなぞり、赤(または緑)シートで隠す。ノートやプリントがそのまま問題集になる。
- どんな家庭に向くか:教科書・ノートの用語を自分で確認させたい家庭。
2. リング式の単語カード
- 特徴:表に問題、裏に答え。持ち運べて、すきま時間に反復できる。順番を入れ替えられる。
- どんな家庭に向くか:登下校や待ち時間などのすきま時間を使いたい家庭。
3. 暗記アプリ(写真を隠すタイプ)
- 特徴:ノートやプリントを撮影し、覚えたい部分を隠して一問一答にできる。音声読み上げに対応するものもある。
- どんな家庭に向くか:タブレットやスマホを学習に使っている家庭。手書きのカード作りを省きたい家庭。
4. お風呂ポスター
- 特徴:九九、都道府県、歴史年号、ローマ字などを、毎日必ず目に入る場所に貼れる。
- どんな家庭に向くか:量が多く定番の暗記(九九・都道府県など)を、無理なく反復させたい家庭。
5. ミニホワイトボード
- 特徴:書いて消してを繰り返せる。紙を消費せず、間違えても書き直しやすい。
- どんな家庭に向くか:書いて覚える手段を、対象を絞って取り入れたい家庭。
よくある質問
- 何回くらい復習すれば覚えられますか?
-
内容や子どもによって差がありますが、目安は日を空けて3〜5回です。1回目で完璧を求めず、「覚えた日・翌日・3日後・1週間後」のように間隔をあけて思い出すことを重ねます。回数より、忘れかけた頃に思い出す習慣にすることが大切です。
- 書いて覚えるのは意味がないのですか?
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意味はありますが、時間がかかるのが弱点です。全部を書き写すと量をこなせず、「作業しただけ」で終わりがちです。どうしても覚えられない漢字や熟語に絞って書き、それ以外は声に出す・隠して思い出すに回すと、同じ時間で触れられる回数が増えます。
- 暗記アプリと紙のカード、どちらがいいですか?
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カード作りの手間を省きたい、音声も使いたいならアプリ、画面時間を増やしたくない・低学年で操作が負担ならアプリの前に紙のカードが向きます。まず紙で試し、量が増えて作るのが大変になったらアプリに移行する流れが無理がありません。どちらも「隠して思い出す」ための道具です。
- 覚えるのが極端に苦手で心配です。
-
やり方を変えても極端に定着しない、ほかの学習面でも気になることが続く場合は、学校の担任やスクールカウンセラー、専門の相談窓口に相談する方法があります。家庭では、覚える量を小さく区切る、できたことを一緒に確認する、といった負担の減らし方から始めてみてください。

